私がもう二度と行きたくない散髪屋。「坊っちゃん」を連呼

私が二度と行きたくない床屋は、皆さんご存じの「◯ラ◯ジ◯」です。小学生だった頃、父親と一緒に床屋に通っていた私。その頃はまだ物心がついておらず、髪型にも特にこだわりはありませんでした。

髪型を注文するときはいつも父親がオーダーしていました。その髪型は「坊っちゃん刈り」でした。坊っちゃん刈りとは、襟足からモミアゲにかけて刈り上げていき、前髪を揃えるものです。私はこの髪型で中学校の青春時代を過ごしました。父親がなぜこの髪型をオーダーしていたのかいまだにわかっていませんが、とにかくいつも坊っちゃん刈りでした。

いつもオーダーするので店員にもちょっかいを出されたりするぐらい顔を覚えられてしまいました。そのせいで、床屋に行く日はとても憂鬱でした。しかも店員もオーダーした後、大きな声で坊っちゃん刈りと復唱するので店員のことも嫌いでした。それがわざとなのか仕事の業務上なのかはわかりませんが、とにかく嫌いでした。

ある日、あまりにそれがいやなのでオーダーを自分ですることにしました。オーダーで「刈り上げ」とオーダーしました。すると店員が大きな声で、「刈り上げ坊っちゃん」と言ったのです。中学生のプライドを蹂躙し、勇気をバッサリと切られました。高校に入るとさすがに坊っちゃん刈りは嫌だったので、別の「◯ラ◯ジ◯」でに変えることにしました。そこでオーダーしたのが、「自然な感じで」でした。

そこで初めて自分の思惑通りの髪型になりました。しかし、高校時代の周りの同級生はみんなおしゃれな髪型をしていて、どうやったら同じ髪型ができるのか色々と試しました。ワックスをつけたりしましたが、どうやらもともと頭の形が悪すぎてヘアースタイルが決まりようがなかったのです。

具体的に言うと、後頭部が断崖絶壁でなおかつ左だけヘコんでいる感じです。そこではじめて気づきました。坊っちゃん刈りは、襟足を刈り上げることで私の後頭部の形を隠していたのだと。いまではその頃のことは笑い話になっていますが、当時は本当に辛かったです。そんなことがあって2度と行きたくありません。

そしていまでは床屋にトラウマがありすぎて散髪屋は必ず美容室を選んでいます。美容室はプラージュのように安くて早いをモットーとしておらず、一人一人にあった髪型をじっくりカウンセリングをしてくれるのでとても良いです。しかし刈り上げがあんなに嫌だったのに、いまではまた刈り上げにしています。当時とは雲泥の差の刈り上げですが。